髪を染めました

 ここ1年近く髪の色を本当に好きなようにいじくりまわしてきた、アッシュグレーやベタな金髪からネイビーまでやりたい色は全部やった。
 何で髪を染めようと思ったのか分からない。ぼくは地毛が一番似合うことを知っていたのに。
 今しか出来ないかもしれないかもしれないからとか色々言うことは出来るけれど、自分が変わりたかったから、だと思う。
 髪の色を変えたくらいでは何も変わらないことに気付いた時にはもうぼくの髪の毛は度重なるブリーチでギシギシになっていた。それでもぼくは髪の色を染めて、髪を社会的に正常でないスタイルにカットしてもらって、それで…
 今日、髪を黒く染めました。髪型は前下がりボブのまま。黒といっても自然な黒というよりはいわゆるレイヴン、カラス色だけれど、とにかく、髪を黒く染めました。理由は簡単で、生え際が結構伸びてきたけれどこれ以上ブリーチして髪の毛を痛めつけたくなかったから。それだけ。これからもう、死ぬまでブリーチをすることはないだろう。
 自分にできることを精一杯やって、例えばひとりでインドを横断してみたり、現実でも出来ることをひとつひとつ真剣に取り組んで必死に頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張ってでも自分の能力なんてたかがしれてて限界があって自分より上の人なんてどの分野においてもたくさんいて鏡で自分の顔や姿を見るたびに憂鬱な気持ちになってもう、疲れた。
 ほんとは全部知ってる、気付いてるんだよどんなに頑張ってもぼくはぼくのままでたとえ口座にいきなり6億円くらい振り込まれたり起きたら顔が綾野剛になってたりしてもぼくはぼくのままで一生ぼくの殻から出ることなんて出来るわけなくてそんなの当たり前で、でも嫌だから、嫌だから一生懸命頑張る。それも全部空振りに終わってどんどん空っぽになっていく感じがする。
 ぼくはまだ気付いてないフリをしてる、なにをやっても無駄だって、何やっても結局意味ないんだって、それでも自分が突っ走るのを止められなくて必死に走ってるのにぼくの全速力のスピードを徒歩で出せる人がいて、でも認めたくなくて…
 それを認めて受け入れた時にきっとぼくは大人になれるんだと思う、分からないけど。

 こんなブログを書いて許されるのは可愛い女子高生だけである。